Oさんの場合 2

 Oさんは、2006年から「サカたの」に参加。


お母さんといつも一緒にグランドに歩いてやってきました。

いつも正確な時間で、

10時ちょうどにグランドに到着するようなOさんでした。


サッカー部の3・4年生が中心となって

ボールを蹴っていました。


学生が左足の15センチ前にボールをセット。

Oさんが左足のインステップでゴールへシュート。


ゴールの学生が、正面のボールは止めて。


サイドに飛んだボールはゴール。


ゴールの学生がセットする学生にパスをし

セットする学生が左足の15センチ前にボールをセット。


これを10分× 5本 = 50分 毎回行っていました。


ゴールが決まると、学生がすごいと盛り上げ


Oさんは 「グフー」 と手を口に当てながら

天を仰ぎ最高の笑顔で喜びを表現していました。


休憩を挟みながら、

学生と楽しいサッカーをしていました。



Oさんは、こだわりが強く、

一度決めると変更が難しいタイプの人。


「サカたの」には必ず歩いてくる。

スポーツのできる服装でくる。

休憩時間に、ペットボトルを一気に飲み干す。


などOさんのルーティーンは多岐にわたっていました。


3・4年生の学生は、

引き継ぎをしながらOさんの特性を理解した対応をしていました。

Oさんによって.学生たちも成長しているようでした。


と言うのも、ある事件がありました。


Oさんは、散歩しながらコンビニでアイスを買うのを日課としていました。

(すごいですよね。さすが、バス通学をした人です。)

その日もお母さんから小遣いをもらい、

1人でコンビニに出かけました。





違ったのは、いつものアイスがなく、

仕方なく違うアイスを買わざるを得なかったこと。

残念ながら、小遣いでは買えないアイスをレジに持っていきました。


どうなるか?

想像できますよね。

そうです。


お店の人は、お金が足りないので買えませんよと

説明をします。

Oさんは、「うー」と怒ってアイスを奪おうとします。

コンビニは大混乱です。






そこに、Oさんを担当したこともある学生が登場します。


どうなるか?

想像できますよね。

Oさんは、ピンチを救われて

もう溶けてしまっているアイスを大事に抱えて

お家へ歩いて帰りました。



すごいのは

学生。

すごいのは

お母さん。

すごいのは

Oさんのめぐりあわせ。

救世主が現れるとは、運の強い人です。


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